11月末に,一泊二日で,川奈大島・富士コースを続けてラウンドしました。大島は107(パー70),富士は127でした。調子に大差ないはずなのに,20もの大差。
原因はティショットとグリーン周辺のシビアさの違いだと,自分なりに分析しました。
大島コースでは左右に球が散らばりながらも,何とかグリーン付近までたどり着けば,易しいアプローチで無難に上がることができました。それに対して,富士コースでは,左右が狭く,ティショットOBも量産しましたし,グリーン付近が難しく,易しいアプローチどころか,トラブルに近い状況が多発,グリーンが見えてからも悪戦苦闘が続きました。
川奈富士コースを経験したことで,「ゴルフは方向性が最優先」ということを痛感しました。もちろん縦の幅(飛距離)も安定しなければ,本当に安定したゴルフはできないのでしょうが,まずは,横の幅(打ち出し方向,曲がり)が安定して,意図した方向には十中八九打てる状態にならないと,マネジメントのしようもないことを身をもって知りました。
散々見聞きしたことではありますが,やはり痛い目に遭って,身をもって知ると,意識が変わりました。
初心に返り,12月最初のレッスンで,「飛距離は一切気にしないので,まず,意図した方向に打ち出せるようにして下さい。」とお願いしました。で,自主練習でも8Iに集中して,とにかく意図した方向に打ち出すことと,打ち出した後の球筋が安定すること(安定するならどんなに曲がっても気にしない)だけを意識して,ほぼ毎日,100~200球打ち込みました。振り幅もフルスウィングは捨て,スリークォーターの意識に改めました。
その結果,1週間で練習場ではかなり安定した打ち出しと球筋が得られました。
ただ,1週間後のラウンドでは以前と全く変わらずの大荒れゴルフで125。ラウンド終盤でようやく,練習場と同じように振れていないこと,意図した打ち出しラインに対して真っ直ぐ立てていないことを気付き,その後,1週間は,実戦でも同じように振れるチェック事項の絞り込みと,真っ直ぐ立つためのルーティーンの習慣化をさらに意識して練習。
1週間後のラウンドで,自己ベストの101を達成となりました。
8Iを徹底的に練習したことで,前後の番手のPW・6I(奇数番手はそもそもバッグから抜いています)の打ち出しも安定し,1Wのティショット以外のショットはほぼ思い通りで,現在の実力を全て発揮した結果だと思っています。
方向性だけを求める決意をする際に,最も心理的抵抗になったのは,「飛距離」それ自体というよりも,「ボギーオンを諦めて,目標も108に下げるしかないか・・・」という気持ちでした。僕自身は,飛ばし屋でも何でもないので,飛距離にはこだわっていないつもりでしたが,「ボギーオンを狙えるだけの飛距離は絶対欲しい」というこだわりはかなり強かったことに気付きました。そのこだわりが,長いクラブの練習やマン振りへの誘惑につながり,スウィングを崩して,方向性もガタガタにという悪循環を生んでいたように思います。
失意の川奈・富士コースラウンドのお陰で,そこら辺のこだわりに気付き,こだわりを捨てる気持ちの整理もできました。その結果,方向性を求めて,コンパクトでシュアなスウィングを徹底的に練習した結果,実際は,飛距離は落ちたどころか,むしろ1番手伸びた感があります。左右に散ることによるロスが減り,また,ミート率が上がったのだろうと思います。
反省すべきは,「持っている武器で戦う」という基本を忘れて,「100を切りたい。半分はボギーで半分はダボ。そのためにはボギーオンを狙う必要がある。ボギーオンのための飛距離が必要。」というゴールからの逆算にとらわれてしまったことだと思います。もちろん,ゴールからの逆算で,自分の課題を設定すること自体は悪くはありませんが,無理して背伸びしてもゴルフをダメにするだけ。
ゴルフを始めて1年目はまともに1Wを振ったこともないですし,飛距離へのこだわりは全くないつもりでいましたが,知らず知らずに,ないものねだりの飛距離を追っていたことに気付き,数ヶ月のスランプを経て,ようやく軌道修正できました,というお話しでした。
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